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不正コピー!?

2013年01月28日

不正コピー!?

なーんとなくですが、SLでのオブジェクトの不正コピーについて
書いてみようかと思います。

先日、実際にFireStromをビルドしてみてデバッガで追っかけたり
軽くコードを改変したりしながら様子を見てみましたが、少なくとも
 ・テクスチャ画像
 ・スカルプマップ
これらについては他人のオブジェクトであっても、非常に簡単に
UUIDを知ることができます。
ご存知の方も多いとは思うのですが、テクスやスカルプはUUIDさえ
知っていれば、スクリで簡単にオブジェクトに設定できるんですね。
(つまりフルパのデータを持っているかのように使えてしまいます)

メモリ上で暗号化されてる訳でもなく、サーバから参照専用のキーを
貰ってる訳でもなく、それどころかアクセサまでバッチシ揃ってる
コードを改変して利用することができる環境な訳ですから、保護対策
なんて一切ないと言っていいでしょう。

版権回りの問題を懸念してメッシュを見送ってスカルプを導入した
割には、はてさて、、セキュリティ的に何の工夫もないコードを
オープンにした意義は何だったのか、、なんとも謎です。
商品としてがんばって描かれてるテクス屋さんなどの心情を考えますと、
権利を保護するつもりのないリンデンにはなんとも憤りを感じます。


がしかし、ここで根本に立ち戻りますと、これはあらゆるデジタルデータに
ついて言えることですが、根本的にコピーは可能なんですね。
正常系においてデコードおよび再生ができないとコンテンツとしては
意味を成さない訳であり、そうなのであれば同じ手順を踏めば必ず
ローデータにアクセスできるため、原理的にデジタルコピーは可能となります。

SLで言えば、ローカルでのレンダリングが前提である以上、頂点配列を
知らないと形状が表示できませんし、ピクセル配列を知らないと面が
塗れないのでローデータへのアクセスはどうしても避けられません。
この部分に悪意のあるコードを仕込まれてしまうと、UUIDなどの
リンデン的なアセットとしては保護できたとしても、同一データを再UP
されてしまうと、結局デジタルコピーは成立しちゃうんですね。
 ・別アカでの同一データのUPを封じる
なんて仕様もアリかもですが、デジタルデータとはいえその多くは
アナログデータの表現でしかないため、僅かに変更したデータを
どう扱うのか等これまた非常に難しい問題が出てきます。


そんなこんなで、ローカルレンダリングである以上は根本的なコンテンツ
保護はできないんだから、半端に工数かけたところで無駄じゃね?w
とリンデン自身が割り切ってしまって良いのかどうか。。
さて、あなたはどう見ます?w

僕自身の個人的見解は、リンデンの経営状況により、、ですかねー。
十分に利益が出てるならセキュリティ改善に努めて欲しいですし、
芳しくないなら、、残念ですが現実的に無理でしょう。
セキュリティ対策というのは完璧ではないにしても、やっただけ
それなりの効果は必ずあります。
なんとかリンデン様にはがんばって頂きたいところです^^

Posted by Yuji at 01:04│Comments(0)
それ以前の問題として、テクスチャキャッシュのファイル名がUUIDですねw;;;


タグ :不正コピー

 
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